審査員長を務めたのは 建築家・妹島和世氏

審査員長を務めたのは、女性としては2人目のプリツカー賞受賞者でもある建築家の妹島和世氏。若いうちは女性であることの不利益は感じなかったという妹島さんは、実績を重ね、政治が絡む大きな仕事をするようになって初めて、建築界における女性のネットワークのなさを実感したそう。新しいやり方でネットワークを作り直す今回の2人の受賞者には感服しているという。「長谷川さんはキュレーターという比較的新しい専門のなかで、今までにはない方法で社会を動かしています。一方、御手洗さんのニットは作る人も買う人も誇りに思えるもの。ここでは買う人もクリエイティブなビジネスの最先端にいます」と話す妹島氏。「マダム・クリコがシャンパーニュに赤ワインをブレンドするという斬新な発想でロゼを生み出し、大ビジネスに繋げたことからもわかるように、ビジネスとクリエイティブは相反するものではないと思います」とも話してくれた。

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今回の授賞式に合わせて、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン社代表取締役でCEOのジャン=マルク・ギャロ氏も来日。「長谷川さん、御手洗さんは、大胆さや先見性、情熱と勇気をもってそれぞれの分野で活躍してこられた、まさにマダム・クリコのスピリットを受け継ぐ女性たち。今回の日本初独自開催に関しては、日本のチームが全面的に主導してきましたが、今日お二人のお話を伺って、その業績や人柄に改めて感動しました」。「世界で活躍する建築家の妹島和世さんをはじめとした素晴らしい審査員の皆さんが、熱心な話し合いの結果、お二人を選んでくださったことにも感激しています」と話す彼は、「この賞が世の中で奮闘する女性たちの灯台のような役割を果たしていけたら」とも。また、ヴーヴ・クリコとして、歴代受賞者たちの功績を世の中にもっと伝えていく責任も感じているそう。「今後は世界中に広がる受賞者のみなさんを繋ぎ、彼女たちが一同に会する場を設けるなどの可能性も探っていきたい」とも語った。

日本独自開催の記念すべき第一回「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワード」授賞式が行われたのは、ヴーヴ・クリコとは縁の深い、東京・恵比寿の「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」。ヴーヴ・クリコを象徴するイエローで彩られた店内には、貴重な資料とともにマダム・クリコの功績やヴーヴ・クリコの歴史を振り返るギャラリースペースも設けられた。マダム・クリコの書斎を再現したコーナーも。

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メゾンの存在感がより身近に感じられるような展示には訪れたゲストも大いに感銘を受けていた。授賞式の夜に開催されたカクテルパーティーではジョエル・ロブションの華やかな料理とともにマダム・クリコに捧げたプレステージ・キュヴェ、「ラ・グランダム」が振る舞われた。